【証券アナリスト】財務分析ノート10「減損会計の対象と手順」

皆さんこんにちは!ピーマンです。

今回は証券アナリスト試験のまとめノートを発信していきます!

財務分析の第10回は、減損会計の対象と手順を扱っています。

[box02 title=”こんな人にオススメ”]

  • 証券アナリストの学習者
  • 財務を勉強中の方
  • 財務・経理の仕事を目指す方
  • 金融業界を目指す学生

[/box02]

〈第9回「リース会計の分類と計算」の内容は次の記事をご参照ください〉

あわせて読みたい
【証券アナリスト】財務分析ノート9「リース会計の分類と計算」 皆さんこんにちは!ピーマンです。 今回は証券アナリスト試験のまとめノートを発信していきます! 財務分析の第9回は、リース会計の分類と計算を扱っています。 [box02 ...
目次

減損会計とは

減損とは、使用による劣化などによって、固定資産の収益性が予想以上に大きく低下し、帳簿価額を回収できなくなった状態を言います。

そしてこの減損を帳簿価額に反映させ、損失を将来に繰り延べさせないための会計処理を減損会計と言います。

減損会計は、時価と帳簿価額の差額を損失として認識するのではなく、将来の収益から回収不能となった金額を損失として認識する会計処理を行っていきます。

減損会計の対象

減損会計の対象は固定資産です。有形固定資産、無形固定資産、そして投資その他の資産が固定資産でしたね。

あわせて読みたい
【証券アナリスト】財務分析ノート7「固定資産の種類と取得原価」 皆さんこんにちは!ピーマンです。 今回は証券アナリスト試験のまとめノートを発信していきます! 財務分析の第7回は、固定資産の種類と取得原価を扱っていきます。 [bo...

ここで固定資産にはどんなものが該当するのか簡単におさらいしておきましょう。

有形固定資産 土地、建物、機械、船舶など
無形固定資産 のれん、著作権、ソフトウェアなど
投資その他の資産 投資不動産、関係会社株式など

減損会計の手順

減損会計の手順は、次のようになります。ややこしいですが、試験に出る項目なのでしっかり理解していきましょう。

[box04 title=”減損会計の手順”]

  1. 現存の判定単位の特定
  2. 減損の兆候の判定
  3. 減損損失の認識の要否判定
  4. 減損損失の金額測定

[/box04]

減損の判定単位の特定

減損損失を認識するかどうかの判定及び減損損失の測定では、合理的な範囲で資産のグルーピングを行う必要があります。グルーピングは現金生成単位(工場、土地、機械装置など)で行います。

その資産単体では現金を生まないが、他の資産と併用することで価値を発揮する資産単位で減損を認識するのです。

減損の兆候の判定

減損範囲を特定したら、次に減損が発生する見込みがあるかどうかを判断します。判断基準は次の4つになります。

[box04 title=”減損の兆候の基準”]

  • 資産から生じる営業損益や営業CFが継続してマイナス
  • 資産の遊休など回収可能価額を著しく低下させる変化
  • 経営環境の著しい悪化
  • 資産の市場価格が50%を超える下落

[/box04]

要は(固定資産の)資産価値が著しく低下して予定通り使用できなくなった場合に減損の兆候を認識するのです。

減損損失の認識の要否判定

減損損失を認識するかどうかの判定は、資産の経済的残存耐用年数にわたる割引前将来キャッシュフローの合計額と帳簿価額を比較することにより行います。

この結果、割引前将来キャッシュフローの合計額が帳簿価額を下回る場合には、減損損失を認識します。ここで初めて減損を認識するのです。

なお、割引前将来キャッシュフローの見積期間は次のどちらかになります。

[box04 title=”見積期間”]

  • 経済的残存耐用年数
  • 20年

短い方を選択する

[/box04]

減損損失の金額測定

減損損失が認識されたら、固定資産の「帳簿価額−回収可能価額」の金額を減損損失を特別損失として費用処理します。

[box03 title=”減損の金額測定”]

減損金額=固定資産の「帳簿価額−回収可能価額」

回収可能価額:使用価値と正味売却価額の大きい方
使用価値:将来CFの割引現在価値合計
正味売却価額:売却時の時間−処分費用見込額

[/box03]

[jin-sen color=”#f7f7f7″ size=”3px”]

証券アナリスト財務分析科目を網羅的にかつ分かりやすく発信しております。他の科目と併せて学習することで漏れなく対策できるので是非(^^)

参照ページ 重要度
財務分析ノート0「財務諸表の構成と見方」 [jinstar4.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート1「制度会計とディスクロージャー制度」 [jinstar2.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート2「監査意見の種類と定義」 [jinstar3.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート3「貸倒見積高の算定」 [jinstar4.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート4「有価証券の表示と評価方法」 [jinstar5.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート5「デリバティブの評価とヘッジ会計」 [jinstar4.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート6「棚卸資産の種類と評価方法」 [jinstar3.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート7「固定資産の種類と取得原価」 [jinstar3.5 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート8「減価償却の方法と計算」 [jinstar5.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート9「リース会計の分類と計算」 [jinstar3.5 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート10「減損会計の対象と手順」 [jinstar4.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート11「繰延資産の償却と表示」 [jinstar2.5 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート12「経過勘定の種類と財務諸表での表示」 [jinstar2.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート13「引当金の意味とは?種類と表示」 [jinstar3.5 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート14「退職給付会計の費用と計算」 [jinstar3.5 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート15「株主資本の項目と自己株式」 [jinstar4.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート16「包括利益の計算方法と表示」 [jinstar4.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート17「評価・換算差額等とは」 [jinstar2.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート18「新株予約券の意味と会計処理」 [jinstar2.5 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート19「剰余金の配当と分配可能額」 [jinstar2.5 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート20「収益と費用の認識と対応」 [jinstar3.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート21「販売形態別の収益認識基準」 [jinstar3.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート22「外貨建項目と外貨建財務諸表の換算」 [jinstar4.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート23「合併会計と連結範囲」 [jinstar2.5 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート24「連結の考え方と資本連結」 [jinstar4.5 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート25「税効果会計の意味と計算」 [jinstar4.5 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート26「財務分析に使える指標」 [jinstar5.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート27「株式価値の評価方法と計算」 [jinstar5.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]

※重要度は試験への出題頻度や配点を基に決定しています

これまでの内容がインプットできたら、次に例題を解いて知識を定着させましょう!

1 2
応援励みになります
URLをコピーする
URLをコピーしました!
目次
閉じる