【財務指標】売上高販管費率とは?計算・見方・目安を元証券マンが解説

目次

売上高販管費率とは

売上高販管費率とは、販管費(販売費及び一般管理費)対する売上高の比率であり、企業の効率性を分析するための指標です。単に販管費率と言われることもあります。

販管費とは、販売員の給与や広告費など、商品や製品を販売するのにかかる費用です。販管費は費用なので少なければ少ないほど効率的な経営を行っていることになります。

売上高販管費率は低ければ低いほど、少ないコストで高い売上をあげていることを意味し、効率性の高い企業だと言えます。

売上高販管費率とは

売上高販管費率:販管費に対する売上高の比率で、経営の効率性を表す指標

売上高販管費率の計算

売上高販管費率の計算式は次の通りです。

売上高販管費率の計算式

売上高販管費率(%)=販管費÷売上高×100

販管費が50億円で、売上高500億円だとすると、販管費率は10%になります(50億円÷500億円×100)

実際に日産自動車でみてみましょうか。損益計算書(PL)を確認すれば販管費率を求めるのに必要な項目とその値が分かります。

出典:日産「有価証券報告書」

日産自動車の20年3月期の決算では、販管費が1,476,430百万円、売上高9,878,866百万円なので、販管費率は14.9%(1,476,430百万円÷9,878,866百万円)になりました。

売上高販管費率の目安

業種・業態にもよりますが、一般的に15%前後だと言われています。

経済産業省が公表している調査では、業種別の販管費率の平均値は次のようになります。データがかなり古いのであまり参考にならないかもしれませんが。

 中小企業大企業
製造業20.8%17.0%
卸売業14.3%8.6%
小売業25.7%25.4%

売上高販管費率の見方

売上高と販管費は正の相関

基本的に人を多く雇い、広告費をめちゃくちゃ使えば売上高は嫌でも伸びます。なので売上高と販管費は正の相関にあります。

売上高もしくは販管費が同等程度の企業同士で比較しないと意味がありません。その中での比較をしないと効率性の良し悪しは判断できませんからね

販管費の中身をチェックする

一口に販管費と言っても該当する費用項目は多岐に渡ります。

販売費人件費(営業部門・販売部門)、広告宣伝費、運送費など
一般管理費人件費(総務部門・経理部門など本社機能)、水道光熱費、保険料、通信費、雑費など

販管費比率が低い、つまり販管費が高いということは上記のいずれかの項目が高いということになります。

他社と比較して削減の余地がある項目であれば販管費率の改善が見込めます。

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