【証券アナリスト】財務分析ノート1「制度会計とディスクロージャー制度」

皆さんこんにちは!ピーマンです。

今回から証券アナリスト試験のまとめノート発信していきます!

証券アナリスト取得を目指す方はご多忙な方が多いと思いますので、暇な私が要点をまとめたノートを公開しますぜ。通勤などのスキマ時間に活用いただけたらと思います(^^)

証券アナリスト財務分析の第1回は、制度会計とディスクロージャー制度を扱っていきます。

[box02 title=”こんな人にオススメ”]

  • 証券アナリストの学習者
  • 財務を勉強中の方
  • スキマ時間を有効活用したい方
  • 金融業界を目指す学生

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目次

制度会計

制度会計とは、法律の規制を受ける会計のことです。

制度会計は主に3種類に大別され、金融商品取引法に基づく制度会計、会社法に基づく制度会計、そして法人税法に基づく制度会計です。

中でも金融商品取引法(以下金商法)と会社法は違いがややこしいので、一度違いを確認しておきましょう。

金商法と会社法の違い

金商法 会社法
趣旨 経済の発展と投資家保護 株主と債券者の利害調整
規制
  • 開示規制
  • 開示規制
  • 配当規制
対象会社 上場会社 全ての会社
要求書類
  • 貸借対照表
  • 損益計算書
  • 株主資本等変動計算書
  • キャッシュフロー計算書
  • 貸借対照表
  • 損益計算書
  • 事業報告

このように金商法は対象としている会社が上場会社ということもあり、財務書類を事細かに開示するように要求しています。投資家保護のためですね。

一方会社法は全ての会社が対象です。どんな会社にも債権者(銀行などの融資者)と投資家(創業者などの株主)が存在し、彼らの利害調整のために配当等を規制しています。

株主としては配当は多く欲しいですが、返済順位の高い借金を脇に配当するのは筋が通らないので、債権者と投資家の間ではしばしば利害対立が起こります。この調整を会社法が担っているのです。

ディスクロージャー制度

ディスクロージャー制度とは、情報開示を定める制度です。いつ、どんな書類を提出しないといけないのかを定めています。

主に金商法が定めているディスクロージャー制度と、証券取引所が定めるタイムリーディスクロージャー制度に大別されます。

金商法のディスクロージャー制度

金商法が定めるディスクロージャー制度では、発行市場と流通市場に分けて開示書類を要求しています。法定開示要求とも言います

発行市場は株式や債券を新しく発行する市場で、流通市場は発行後の株式や債券の売買を行う市場です。自動車で言う新車市場と中古車市場のようなものですね。

発行市場:有価証券の募集・売出の際に開示
有価証券届出書 募集・売出を行う発行会社が内閣総理大臣に提出する資料
目論見書 当該有価証券の発行者に関する説明を記載した資料
流通市場:流動性のある有価証券を発行する際に開示
有価証券報告書 営業成績や経理状況を確認できる資料。事業年度経過後3ヶ月以内に財務局長へ提出
四半期報告書 営業成績や経理状況を確認できる資料。期間経過後3ヶ月以内に財務局長へ提出
臨時報告書 臨時的に発生し、企業内容に影響を与える事象に関する報告書。遅滞なく提出

なお、上記の資料は紙媒体では有価証券報告書総覧電子媒体ではEDINETで確認することができます。

証券取引所のタイムリーディスクロージャー制度

証券取引所のタイムリーディスクロージャー制度では、株主と企業の情報格差を少しでも埋めるべく、次のようなことが発生した場合に情報開示を義務付けています。適時開示要求とも言います。

決定事実に関する書類 株式発行、資本減少、自己株式の取得など
発生事実に関する書類 主用株主の移動、災害の発生、破産等の申し立てなど
決算に関する書類 決算内容・業績予想の変更、配当予想の変更など

なお、タイムリーディスクロージャー制度で作成を義務付けている代表的な書類に決算短信があります。

決算短信:企業の決算結果などをなるべく早く投資家へ知らせるために、証券取引所が各上場企業に対して決算短信の作成を要請しています -SMBC日興証券

決算短信の有用な点は、当期の業績だけでなく、次期の業績予想が開示されている点であり、株式市場に影響を与えています。

なお、上記の資料は各社HPやTDnetで確認することができます。

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証券アナリスト財務分析科目を網羅的にかつ分かりやすく発信しております。他の科目と併せて学習することで漏れなく対策できるので是非(^^)

参照ページ 重要度
財務分析ノート0「財務諸表の構成と見方」 [jinstar4.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート1「制度会計とディスクロージャー制度」 [jinstar2.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート2「監査意見の種類と定義」 [jinstar3.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート3「貸倒見積高の算定」 [jinstar4.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート4「有価証券の表示と評価方法」 [jinstar5.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート5「デリバティブの評価とヘッジ会計」 [jinstar4.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート6「棚卸資産の種類と評価方法」 [jinstar3.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]
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財務分析ノート20「収益と費用の認識と対応」 [jinstar3.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]
財務分析ノート21「販売形態別の収益認識基準」 [jinstar3.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]
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財務分析ノート27「株式価値の評価方法と計算」 [jinstar5.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]

※重要度は試験への出題頻度や配点を基に決定しています

これまでの内容がインプットできたら、次に例題を解いて知識を定着させましょう!

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